藤原 冬弥さん
初めての環境と、内容の難しい授業に戸惑っていた。部活動でも、自分より社会人として立派な先輩がいて、それについていくだけで一生懸命だった。
部活動で先輩が引退し、自分達が後輩を引っ張っていく責任を感じるようになった。授業内容は難しかったけれども、それ以上に部活動が大変であまり勉強ができなかった。
総体までの追い込みで遠征や厳しい練習の日々が続いた。勉強をしないといけないと頭で分かっていても、疲れてなかなかできなかった。
夏の間はほとんど毎日塾で勉強していた。受験生は夏休みをどう過ごすかで決まるとは聞いていたけれど、本当にそうだなと感じた。夏休みは長いと思っていたけれど、実際はあっという間だったように感じる。
周りの目つきが変わってきて、空気がピリピリする感じだった。それを見ることで自分にもよく分からない不安が押し寄せてくるような感じがあった。
不安などで自分にはできないかもしれないと感じることもあるが、実際、覚悟を決めてやってみると、案外自分の可能性に気付くことができ、新たな道を開くことができる。何事も諦めず、積極的に取り組もうとする姿勢が大切。