N.Sさん
自分が高校に入学して僅か1週間で休校になり、まともに通え始めたのは6月に入ってからだった。自分はこの休校期間で勉強(特に数学)をサボってしまったため、その後の成績や進路に影響したと反省している。一方で部活や学校祭は制約がありながらも存分に楽しめたように思う。新しい友人も増え、コロナ禍でも高校生活を満喫していた。
2年生時もコロナウイルスの影響を受け、部活は何度も停止となり、修学旅行は県内研修に変更されるなど、苦しい1年を過ごした。勉強面では、苦手な数学や理科をますますサボり、スマホや睡眠に時間を費やしてしまった。自分はもともと難関大学志望だったが、それに見合う努力を怠ったため、2年生のうちに早々と志望を下げてしまった。秋にAxisに再入会し捲土重来を期したが、最終的に難関大学に挑戦するほどの学力をつけるまでには到達出来なかった。Axisでは頑張ったが家で怠けたため、自分の受験への考えの甘さが如実に表れた1年でもあった。
3年生となり受験生となったのだが、受験への甘い考えは2年生の頃とあまり変わっておらず、同じように学校とAxisでは頑張り、家では怠ける生活を繰り返していた。周りの友人たちが受験に向けて動き始めていることには気づいていたが、自分はなかなか行動に移すことができないままでいた。
6月、7月の模試で思うような結果を得られず、さすがに焦り始めていた。そして気づくと夏休みが始まっていた。このままではまずいと思い、遂にスマホを休止し、ゲームも親に没収してもらうという決断をした。だがスマホなしの生活にすぐには慣れることが出来なかった。それだけ自分はそれまでスマホにのめり込んでいたのだとその時初めて実感した。スマホの誘惑がなくなったことで夏休みは塾に加えて家でも少しずつ勉強する習慣がついていった。
夏休みが終わり、高校最後の学校祭を迎えた。しかし、ここで自分に不運が襲いかかった。コロナウイルスの影響で、学校祭に出ることが出来なかったのだ。自分もさすがにその時は悔しさで落ち込んだ。これまで勉強をサボってきた自分に罰が当たったようにも思った。そこで自分の心に火がついた。この悔しさを、絶対に受験にぶつけてやろうと思った。そのあたりから、やっと「受験生」になったのだと思う。学校、塾、家のすべてでこれまで以上に本気になって勉強した。学校には毎日夜まで残り、友人と一緒に頑張った。それでもすぐに結果が出るはずもなく、9月、10月の模試は厳しい結果だった。しかし、いつか必ず結果は出ると信じ、努力し続けた。そしてあっという間に11月の模試を迎え、そこで初めて満足のいく結果を出せた。手応えを得たことが、その後の勉強のモチベーションとなった。気づけば1月となり、共通テスト本番を迎えた。何度も模試を受け、塾でも演習を重ねていたことで、変に緊張することもなく、落ち着いて解くことができた。自己採点の結果は予想より40点も高いものだった。自分はもちろん嬉しかったし、何より結果を伝えて喜んでくれた家族の笑顔を見られたのが最高だった。リサーチでA判定をとってしまったことで、2次試験までの日々は油断して少し勉強をサボってしまった。2次試験本番では、その油断により少し失敗してしまったが、共通テストでのリードを生かして何とか逃げ切って合格を掴みとることができた。合格が分かった瞬間は、最高で最幸な気分だった。様々なことがあった3年間だったが、最後に笑うことができてよかった。自分を合格へと導いてくれた家族や友人、Axisの先生方、学校の先生方などすべての人々に感謝申し上げたい。本当にありがとうございました!
高3の2学期、毎週模試が続く苦しい日々に、クラスメイトからのこの言葉によって勉強のモチベーションが保てました。