岡 健生さん
定期テスト直前のテスト対策と学校の課題以外勉強といえる勉強はしていませんでした。定期テストではある程度の点は取れるようにしていて、今思えば忘れるかもしれないけれど一度は習った内容をマスターするというのは大事なことだったと思います。後に受験勉強を始めて、思い出す作業をする際の負担が全然変わてくると思います。模試ではずっと志望校に京大を書いており、A~C判定でした。
二学期前半ぐらいまでは高一の時と同じような習慣でした。模試の京大の判定はほぼE判定でした。二学期後半ぐらいから、何か始めるかということで、物理と英単語を始めました。物理はかなり得意で好きだったので、重要問題集(標準的な問題集)を買って、二年のうちにちょうど終わるぐらいのペースで解いていました(一日一題ぐらい)。英単語は、先輩が絶対にやっておけと言うので始めました、単語帳が苦手だったのでアプリ(「本気私の英単語」がレベルが高くシンプルなつくりでおすすめです)で覚えていました。毎日120単語ぐらいをざっと確認するという作業をしていて、何周もして覚えていました。三年の十二月ぐらいまで毎日していて、単語は強いほうになれ、先輩がなぜ勧めていたのかよくわかります。他にも化学や古典の暗記をしていればもっと楽に受験勉強が進められたと思います。模試の京大の判定はこの頃もほぼEでした。
学校の放課後の補習がはじまり、全教科取っていました。物理は標準問題精講(難関向け)を買って少しずつ進めていました。数学の青チャートを苦手分野から解くということを始めました。これら以外は高二の時と同じ習慣でした。ほぼ同じ内容になりますが、化学や古典の暗記、単語以外の英語の受験対策等も始めていれば、後に少し楽になったかと思います。模試での京大の判定はほぼEでした。
部活を引退して(剣道で近畿大会まで頑張りました)Axisに入り、本格的な受験勉強はこの頃から始めました。あまり計画を立てずに勉強していたので、塾でプランニングしていただいて本当に助かりました。英作表現や化学の暗記など遅れをとっていただろう部分も、個別ということを生かして小テストをつくっていただき、効率よく覚えていました。学校でも授業内容が完全に受験対策になりました。古典の覚えなおしを始めましたが、モチベが上がらずさぼりがちでした。模試での京大の判定はほぼEでした。
過去問を始めました。これも塾がペースメーカーとなってくれて、完全に理想通りとはいえませんが悪くないペースで進められました。英作文や積分計算はしばらくしていないとスピードが落ちたりするので、できるだけ毎日全教科に触れるようにしていました。この頃の模試での京大の判定はCでした。年末頃から生活習慣を意識し始めました。それまでは日によって寝る時間が違ったりしたのですが、12時半寝7時起きをできるように意識していました。実際は直前までできないことも多かったです。配点が少ないというのもあり、共通テストの対策は年が明けてから本格的に始めました。年明けから共通テストまでは二次の勉強は全くといっていいほどしませんでした。二次の勉強と比べて共通テストの勉強は楽しくなかったので、精神的にきつかったです。共通テストは苦手だった数学が悪く、文系科目と物理に救われて合計725(自己採点)でした。難化の被害は最小限にとどめられたほうだと思います。共通テストの点による京大の判定はCでした。三年間通してどんな模試の判定でも全然気にしていなかったので迷いなく京大を出願。あとは前期試験まで突っ走るだけと言いたいところでしたが、私立の受験がありました。私は早稲田を受けたのですが、難易度が京大と変わらないので対策必須な上に問題の傾向が京大と全然違うので、直前5日ぐらいは京大の勉強はほぼせずに早稲田対策をしました。早稲田は試験日が京大の九日前とかなり遅く、東京に泊まりに行く必要もあったため、この時期が一番精神的にきつかったです。早稲田の手ごたえは正直悪かったのですが、京大に受かりたいという気持ちが強かったので良い経験ととらえて頑張ることができました。京大の受験当日は、というか常に自信はあったのでよい精神状態で挑めました。終始絶対に諦めないということと、気を抜かないということに集中しました。この二つは当たり前のように聞こえますが、具体的に考えると意識していないと案外難しいです。数学で記述の最後の最後で前半でのミスに気付いて大きなロスが確定したとき、投げやりな気持ちになることも少なくはないと思います。そこで打ちひしがれずにそこから点を最大にするようにすぐに切り替えて集中する。英語等で良いペースで解き進められて、最後の大問に差し掛かる前で計画より時間が多く残ったときや、数学などで明らかに難しい問題の解き方が分かった時など、自分の優位性を感じるとき、一種の高揚感のようなものが走ることがあります。人が普段なら考えられないようなミスをするのはこういう時です。ここで集中し直せるかが分かれ目です。多分。最後まで貪欲に1点でも多くとることを考えていました。下振れを恐れたり上振れを期待したりせずに、実力を出すことだけを考えていたのがよかったのだと私は思います。
あるスポーツ漫画からの引用です。できるだけ最大値を最高効率でだすために、常に冷静に、理詰めで対応するが、粘り強く負けず嫌いでいることも忘れずに。