向井 絵里奈さん
私が中学を卒業する頃にコロナが蔓延し始め、その影響で高校の入学式もなく、授業も6月までありませんでした。
奈良から一人大阪に通うのも不安で、コロナのこともあり、授業もついていくのに必死で、本当に三年間生活していけるのかが不安でした。
やっと高校生活に慣れたころに、二年のクラス替えで一番上のコースに所属することになって、さらに不安が大きくなりました。
クラスのみんながはるかに自分よりハイレベルに感じられて、このクラスに自分の居場所はないのではと思うようになっていました。ちょうどその時、どれだけ勉強しても結果がついてこない時期でもあって、しんどかったです。
クラスにも授業レベルにも慣れてきて、ほとんど二年生のクラスのメンバーも変わらず、受験に向けていいスタートを切れました。
本格的に自分も周りも受験モードになってきて、朝起きて学校に自習したり講義を受けたり、一日中勉強するようになりました。志望校も固まり始めました。
勉強と模試の繰り返しで、毎日が体力勝負でした。受験が近づくにつれていろいろな不安が出てきて、クラスメイトと相談しあったり、励ましあって過ごしていました。不安なのはみんな同じで仲間と一緒にがんばれてとても心強かったです。
ネットで様々なサイトを見ていると、「最短ルートで合格!」というものを目にしてよく食いついて見ていましたが、自分の目標とする大学に到達するのに最短ルートなんてものはないのだと、今までの自分のやってきたことや、自分が合格するために足りないことを思い返す度に痛感していました。