太田 駿輝さん
新しい生活に不安や期待でいっぱいでした。
高校の授業では、数学、古文、漢文に悩まされ、結局この弱点とは受験ぎりぎりまで付き合うことになりました。
部活が本格化して、毎日遅くまで放送活動に明け暮れていました。
勉強は授業以外にはほとんどせず、それでも成績はあまり落ちなかったので、油断していました。
部活のラストスパートでした。学校祭の準備や大会に向けた作品づくりと練習。息つく暇もない日々の中で、それでもしっかりと受験を見据えて勉強に取り組む周りからの追い上げ、追い落としに、焦る日々でした。
部活から引退して、本格的に勉強漬けの日々が始まりました。
成績は中の上といったところでしたが、上位層との差には愕然とするばかりでした。
それでも自分と目標との距離を意識しながら日々の学習をこなしていきました。
センターまでは地歴を詰め込み、マークシートを見るのが嫌になるまでマーク演習をしました。
センター後は記述形式の学科試験を、赤本などで対策しました。
一人でやるのはなかなか息苦しかったので、複数人で勉強する時間も大切にしていました。
戦前に、海軍兵学校で掲げられていたスローガン「五省」の一節で、現代語訳すれば、「言行不一致なところはなかったか」というような意味です。
自分がこうしたい、あの大学を目指したいと口に出すのは大切なことですが、それに見合うだけの努力ももちろん大切です。
自分がやるといったことを、ちゃんとできているのか。
それを振り返って反省させてくれる、僕にとって大切なフレーズです。